一般的に多く行なわれているのが墓石を建立して、そこへ納骨する供養墓です。
明治前期までは個人の墓とするのが主流でしたが、同中期以降から一族単位で墓石を建立するようになり、先祖代々の 墓として永代へ承継されるようになりました。
供養墓には代々一族の方が納骨されその名を刻み、その名の多さから一族の繁栄を感じ取ることができます。

菩提寺とは先祖代々の墓地がある寺院を指すことに用いられています。
当院へ墓石を建立されると、菩提寺は臨済宗建仁寺派両足院となります。

檀家とは、寺院に墓地をおかれている家を言います。また、その寺院を檀那寺(菩提寺)と呼びます。
檀家様からの財施によって寺院は護持されており、そのおかげで寺院は檀家様の先祖供養・法施 (仏法を教え導く)を続ける事ができます。
寺院と檀家様とは互いに永続的に先祖代々の墓をお守りしていく関係となり、檀家となられることを入檀することと申します。

墓石建立の流れ

納骨に必要なもの

・火葬許可書または改葬許可書(コピー不可)
・印鑑
・俗名、死亡年月日、享年
・施主の名前、住所、連絡先

入檀受付のご案内

2010年2月以降に新たに墓地敷地の提供が可能になる運びとなりました。
入壇をご希望の方は、まずは当院までご連絡ください。
TEL075-561-3216
敷地が埋まり次第、入壇受付は終了とさせて頂きます。

永代使用料:90cm×90cm 200万円
※使用面積拡大のご要望にも相談に応じます。
年間費(維持管理費):2口以上(1口5千円)

墓石について

・当院指定の墓石店とご相談していただきます。
複数の墓石店にて比較検討したい場合は、ご相談ください。
ご希望の方には、当院より墓石店をご紹介いたしますのでご相談ください。

・墓石の形状は、一般的とされる形状に属するようにお願い致します。
ご希望がある場合は、一度ご相談ください。

供養の考え方

故人の冥福を祈るため」、「お世話になったことへのせめてもの御礼を 込めて」、「故人を偲んで」などの理由が一般的でしょう。感謝・祈りの為というのは間違いではありませんがもう少し深い位置で見ていきます。
冥福を心より祈り、故人を偲ぶとともに、その方は自分たちにどのような想いを馳せていたのかを考えてみましょう。ひるがえって、現在の自分 の行き方はその想いに沿ったものであるか、いい加減な生き方をしていないか等、いわゆる法事というものは自分を省みる機会になるのです。
供養というのは、尊崇の念から行なわれるものです。
先祖を尊敬するということは、先代方の長く深い歴史に敬意を表し、その歴史の中で今恵まれた自分が存在していることに感謝することです。
自身もまた長く深い歴史を刻む一代であることを引き受け、後世に歴史を紡ぐ語り部となることなのです。
先代方々のご苦労と、子孫に語り示すべき道をもって、今を精一杯生きてこそ、過去も未来も全て救われるのです。
供養は先代方々への感謝と敬意を表することとあります。
その行いは先代が後世のために功徳を重ね、その恩恵を頂いたことに子孫は感謝し、また、自らも功徳を重ねて永代へ伝承されていきます。
供養が行なわれることは、今の自分を見つめ直し、先代方々より伝承され望まれた道に沿っているのか、子に対して何を想い、伝承していくのかを考えられる機会、その繰り返しの行いこそが一族の繁栄を齎します。
まさに供養は一族繁栄の象徴です。

寿陵とは

寿陵は、寿塔、生前建墓とも呼ばれ、生前に墓石を建立することを指します。
寿陵の始まりは、秦の始皇帝の墓と言われ歴代の皇帝が寿陵を建立されています。
また日本では、天皇家が寿陵で墓所を定められておられます。
天皇家が行なっている高貴な事として、一般的には避けられてきましたが、近年では多くの方が寿陵を建立するようになりました。
寿陵に刻まれる名前・戒名は朱色で塗られます。
故人となられ納骨される際に黒色に塗り替えられます。

寿陵を建立することは「祝い事」とされています。
"寿"という字には、長寿や長命の意があり、その他にも一族繁栄の意も込められています。
寿陵を建立することによって、長寿を授かる、一族が繁栄することを願うのです。
寿陵を建立された方に対しては、「一族のご繁栄、おめでとうごいざいます」といったお祝いを申し上げると良いでしょう。

近年ではお祝い事としての建立だけでなく、「子どもたちに負担は掛けたくない」との想いや「ご自身で墓所、墓碑銘、墓石を選びたい」との想いで寿陵を建立される方が多くなっています。