最も陰翳を礼賛すべき日であり、一陽来復に感謝をささげる日がやってきました。
冬至が来ると、もう待ったなしの年末モードです。
写真は、今月18日、暦では大雪中に京都でも少し雪が積もった日の撮影です。
小春日和の三連休で大賑わいの京都、明日以降もまだまだ紅葉を楽しめることでしょう。
庭の色が錦に輝く頃、秋が暮れてきたと人は思うわけですが、暦ではもうすっかりと冬になります。
寒椿や山茶花が咲き始め、水仙もグングン成長せいております。
春に色とりどり咲く花とは違い、厳しい中に可憐に咲かせる植物の存在感に魅かれるものがあります。
一つ一つの命は、異なるサイクルにて粛々と一年の活動を全うしております。
人と比べてばかりではなく、改めて自然を見習い、現在が自らのサイクルのどこに位置するのか確かめるところから始めたいと感じました。
文字通り、朝夕にぐっと冷え込み霜が降りる頃になりました。
山は、それに応じるようにそろそろとよそおい始める頃です。
鍋物のご飯が体を温め、とてもおいしい時期です。
体をいたわりながら、そろそろ一年の実りを実感していきましょう。
恒例行事の秋季彼岸大施餓鬼法要が、秋分の日を知らせてくれます。
昼と夜の長さが同じになる頃。
太古の人は、たいそう神秘性を感じたことでしょう。
これからは、夜長を楽しもうという気持ちがわいてきます。
心に秋気が満ちれば、はかなく移り行き去っていくものの美しさを堪能できます。
はっきりと夏色とは決別した自然を見倣い、静かに下山していくように足腰確かに過ごしたいものです。
明歴々露堂々
白露に入り重陽の節句を迎えた月は、歴々堂々としていました。
月明かりに照らされると、自分の心もあからさまになるような気がします。
大きな大きな満月を映し出せるように心清らかに生きていこうと思う十六夜でした。
これからは残暑がすっきりと引いていき、大気が冷気をまとい始めます。
秋草に結ぶ小さな露を愛でながら移ろいゆく季節に適応していきましょう。
暑さが和らぐ頃を示す暦です。
本日、沢山の方が、緑雲苑(樹木葬地)にお参りと見学にお越しいただきました。
その際、雨がばらばらと降ってきましたが、緑雲苑は大きな銀杏と欅の木に包まれるような立地の為、ほとんど濡れることなく過ごす事が出来ました。
大先輩のたくましい腕の中で安心してくつろいでいられるような安心感に満ちていました。
自然に囲まれ、季節の移ろいを愛で、命の重みに合掌する墓地として機能していることを実感します。
アブラゼミの声に包まれていた時期が懐かしく感じ、虫の音は秋の音色を奏で始めています。
あらためて次の季節へ向かう準備をしましょう。
秋の誕生と共に舞い降りる嵐でしょうか。
現在、四国に台風が接近しており、上陸の恐れがあるとのことです。
嵐の脅威と共にお精霊をお迎えすることになりました。
当院では明日10日、盂蘭盆会大施餓鬼法要を厳修します。
法要は豪雨の予報にも関わらず執行いたしますが、お墓まりの方には無理をなさらないように促したいと思います。
残暑も含めて青い空と白い雲でお盆らしく、それを彩って欲しいと願います。
天候が落ち着き、ゆっくりとご先祖様をお参りできるようになりますように。
梅雨が明けてからは、暑さ極まっています。
大暑という文字を書くだけでも脳がとろけそうになるので、23日から入った暦に向き合うのに時間がかかりました。
夏の花は、圧倒的な強さを誇る日光に堂々と立ち向かっていくような姿のものが多いです。
熱気に満ちた空気に背中を丸めて顎を前に出してしまいそうですが、花の雄姿を見倣いたいと思います。
猛暑、酷暑の日は外で無理をせずに、緑陰読書を楽しみましょう。
半夏生がひょろひょろに。
あれだけ茂っていた半夏生が全く違う姿になりました。
実は、昨日の間に刈り込みをしました。
伸びすぎて押し合いをしていたもの中からまだ花が開いていないものを残しました。
さて、ここからまた葉を白く変えられる株があるでしょうか。
刈り込まれた所は、おそらくすぐにまた新しい葉を伸ばし茂らせていくと思います。
本日から始まった「京の夏の旅」当院襖絵特別公開の間、どう成長していくのか見ものです。
刈り込む前の姿はこのようでした。
七夕の日。
二十四節気は小暑です。
文字通り暑中に入っていきます。
梅雨空で星を眺める事は出来ないのは残念ですが、木々には今のうちに盛夏を超す体力をつけてもらわないといけません。
いまは、なにより台風被害が心配です。
雲の向こうの天の川に皆様の無事をお祈りいたします。